MENU

ありふれた単語解説に飽きたあなたへ。国勢調査から “plethora” の本質を学ぶ

英語を勉強していると、同じ「たくさん」という意味でもニュアンスの違う単語に出会います。

その中でも今回紹介するのが “plethora”。少し難しそうに聞こえますが、知っていると表現の幅が一気に広がる便利な言葉です。

目次

英語の “plethora” ってどんな意味?

“Plethora” は「過剰」「豊富すぎるほどの量」という意味を持ちます。

単に “a lot of” や “many” と言うよりも、量が多すぎて圧倒されるイメージがあります。

  • There is a plethora of options on the menu.
    (メニューには選択肢が山ほどある。)
  • She owns a plethora of books.
    (彼女は本をありすぎるほど持っている。)

ちょっと大げさに、そして強調したいときに便利な単語です。

基本の意味とニュアンス:ただの “a lot of” とは違う?

“A lot of” は単純に「たくさんある」。

一方 “plethora” は「多すぎて困る」ニュアンスを含みます。

ポジティブに使うこともあれば、情報や物が溢れすぎて大変だ、という軽いネガティブ感を出すこともできます。

  • I received a plethora of emails this morning.
    (今朝はメールが山のように来た。)
  • A plethora of choices can sometimes make it hard to decide.
    (選択肢が多すぎると、かえって決めにくいこともある。)

「たくさんある」の上位互換として覚えると使いやすいです。

例文で理解する “plethora”

カフェや日常会話での使用例

  • There was a plethora of desserts at the café.
    (カフェにはデザートがよりどりみどりだった。)
  • He shared a plethora of travel stories with us.
    (彼は旅の話をたっぷり聞かせてくれた。)

旅行やビジネスシーンでの使用例

  • The city offers a plethora of activities for tourists.
    (その街には観光客向けのアクティビティが山ほどある。)
  • The report contained a plethora of detailed statistics.
    (そのレポートには詳細な統計が膨大に含まれていた。)

国勢調査(Census)と “plethora” の関係を深掘り

ここで社会的な例に目を向けてみましょう。日本では5年ごとに国勢調査(Census)が実施されます。

今年はその節目にあたり、日本国内すべての世帯を対象にした「全数調査」が行われます。国勢調査は人口、世帯の構成、就業状況などを把握するための重要な調査で、政策づくりや社会サービスの基盤となります。

英語では「国勢調査」は the national census と表現されます。また「全数調査」は a complete enumeration と説明されることもあります。

  • Japan conducts a national census every five years.
    (日本は5年ごとに国勢調査を実施している。)
  • This year’s census is a complete enumeration covering all households.
    (今年の国勢調査はすべての世帯を対象にした全数調査です。)

海外の国勢調査の例

もちろん国勢調査は日本だけでなく、世界各国で行われています。例えば:

  • The United States conducts a census every ten years to count its population.
    (アメリカ合衆国は10年ごとに人口を数えるための国勢調査を行っている。)
  • In the United Kingdom, the census is conducted every ten years and provides a plethora of demographic information.
    (イギリスでは10年ごとに国勢調査が実施され、膨大な人口統計データが得られる。)
  • Australia also conducts a national census every five years, gathering a plethora of details about households and communities.
    (オーストラリアでも5年ごとに国勢調査が行われ、世帯や地域に関する膨大な情報が集められる。)

このように各国の調査も “plethora of data” と呼ぶにふさわしい規模です。

膨大な情報が集められるため、まさに “a plethora of data” という表現がぴったりです。

  • The census provides a plethora of data about the nation’s population.
    (国勢調査は国民の人口に関する膨大なデータを提供する。)
  • With a plethora of statistics from the census, the government can plan better policies.
    (国勢調査の膨大な統計をもとに、政府はより良い政策を立てられる。)

また、日常会話でもこの表現を応用できます。

  • During the census year, researchers collect a plethora of information.
    (国勢調査の年には、研究者が膨大な情報を収集する。)

ニュースや記事を読むときに “plethora of information” や “plethora of statistics” という表現を見つけたら、国勢調査のような大規模調査をイメージすると理解がスムーズになります。

チャンクで覚える “plethora” の便利表現集

  • a plethora of data(膨大なデータ)
  • a plethora of options(ありすぎるほどの選択肢)
  • a plethora of information(膨大な情報)
  • a plethora of problems(山のような問題)
  • a plethora of opportunities(豊富すぎるチャンス)

チャンク(かたまり)で覚えておくと会話の中ですぐに出せます。

plethora をちょっと面白く使ってみる

あるアメリカ人の友達に「Do you want some chips?」と聞かれて “Yes” と答えたら、大袋いっぱいのポテトチップスを渡されました。思わず言いました。

  • That’s not some chips, that’s a plethora of chips!
    (ちょっとどころじゃない、チップスが山ほどあるじゃないか!)

こういうオーバーな使い方をすると笑いが起きます。

  • How about a plethora of sparkling wine at our next party?
    (次のパーティーにスパークリングワインを山ほど用意するのはどう?)

まとめ:plethora を自分の会話に自然に取り入れるコツ

“Plethora” は「たくさん」より一歩踏み込んで「ありすぎて困るくらい」を表現できる便利な単語です。国勢調査のような膨大なデータを話題にする時にも、日常会話でちょっと大げさに言いたい時にも活用できます。ぜひ “plethora” を自分の会話に混ぜてみてください。

学んだ英語を使えば、表現の幅は無限大。次の会話でぜひ試してみましょう!

Keep learning, and you’ll discover a plethora of new opportunities.

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次