「know-it-all」という表現、耳にしたことはありますか?
英会話の中ではよく登場するフレーズで、日常会話でもビジネスの場でも見かけることがあります。
ただし、言い方によっては相手を不快にさせる可能性もあるので、場面に応じて使い方を工夫しましょう。
「know-it-all」とは? 意味とニュアンスを解説
「know-it-all」という表現は19世紀初頭のアメリカ英語で使われ始めたとされています。
当時から、知識をすべて持っているかのように振る舞う人を皮肉る意味合いで使われ、文学や日常会話に広まりました。現在でもユーモラスに相手をからかう場面や、少し批判的に述べる場面で使われています。
さらに文化的な例として、アメリカのドラマやコメディ番組でもよく登場します。登場人物が友人や同僚に対して軽くツッコミを入れる際に “Don’t be such a know-it-all.” といったセリフが使われることがあり、親しみやすいユーモア表現として定着しています。
「know-it-all」は直訳すると「すべてを知っている人」。実際には「何でも知っているように振る舞う人」「知識をひけらかす人」といったニュアンスで使われます。
軽くからかうように使えばユーモアになりますが、強く言うと否定的に響くため注意が必要です。
例:
- He’s such a know-it-all. (彼ってちょっと知識をひけらかすところがあるよね)
- Don’t be a know-it-all. (何でも知ってるように振る舞わなくていいよ)
Q. “know-it-all” は褒め言葉として使えますか?
A. いいえ、基本的には使えません。親しい間柄での軽いユーモアとして使うのが限界で、相手を褒めたい場合は “knowledgeable”(知識が豊富)や “well-informed”(物知り)といった言葉を使いましょう。
「know-it-all」の日常会話での使い方
友達との会話やカフェでの雑談など、軽いシーンでよく使われます。
- At the burger shop:
- A: Did you know this burger has 850 calories?
- B: Wow, you’re such a know-it-all!
(A: このバーガー850カロリーあるんだよ B: すごいね、よく知ってるね)

- At a café:
- A: You should brew coffee at 92 degrees for the best taste.
- B: Okay, Mr. know-it-all!
(A: コーヒーは92度で淹れるのがベストなんだ B: なるほど、先生!)
軽いツッコミとして使うと自然でフレンドリーに聞こえます。
ビジネス英語での「know-it-all」活用例
ビジネスシーンでは、直接「know-it-all」と言うときつく響くことがあります。柔らかい言い換えを使うのがおすすめです。
- He tends to act like a know-it-all in meetings. (彼は会議で少し知識をひけらかすところがある)
- Instead of sounding like a know-it-all, let’s share the data politely. (知ったかぶりに聞こえないように、丁寧にデータを共有しましょう)
ビジネスでは「show-off(自慢する人)」や「overconfident(自信過剰)」などの言葉も便利です。
「know-it-all」を使った具体的な英会話例文集
- 日常会話:
- My brother is a real know-it-all when it comes to video games.
(弟はゲームのことになると本当に詳しいよ)
- My brother is a real know-it-all when it comes to video games.

- ビジネス会話:
- We don’t need a know-it-all attitude. Let’s work as a team.
(知識をひけらかす態度は必要ありません。チームで協力しましょう)
- We don’t need a know-it-all attitude. Let’s work as a team.
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チャンク集:覚えておきたいフレーズ
- He’s such a know-it-all. (彼ってちょっと知識をひけらかすよね)
- Don’t be a know-it-all. (何でも知ってるふりしなくていいよ)
- You’re such a know-it-all! (ほんとによく知ってるね)
- Okay, Mr. know-it-all! (はいはい、先生!)
- We don’t need a know-it-all attitude. (知識をひけらかす態度は不要です)
短いチャンクで覚えておくと、会話の中ですぐに活用できます。
関連フレーズも覚えておこう
- show-off:自慢ばかりする人
- smart aleck:小生意気な知識ひけらかし
- overconfident:自信過剰な
「know-it-all」と合わせて覚えると、シーンに応じた言い換えができて便利です。
まとめ:「know-it-all」で会話をもっと自然に
「know-it-all」は少し皮肉を込めた表現ですが、ユーモアを添えるスパイスにもなります。日常でもビジネスでも、相手に配慮しながら取り入れてみてください。
今日から会話に少し取り入れて、英語表現の幅を広げてみましょう!
Keep learning and you will surprise yourself with how natural your English can become.













