多くの意味を持つ「stick」を完全攻略!由来・実用フレーズ・例文で自然な英会話を身につけよう。
「stick」という単語、英語学習者にとっては一度は耳にしたことがあるはずです。
実はとても汎用性が高く、日常会話からビジネスまで幅広く使われる便利ワード。
今回はこの「stick」を徹底的に掘り下げ、語源や由来から、実際に使える例文、そして学習に役立つチャンク表現までまとめて紹介します。
この記事で学べること
- 「stick」の語源と基本の意味を理解できる
- 「stick」を使った日常で役立つフレーズを学べる
- カフェや旅行での自然な会話例を知れる
- ユーモラスな使い方を取り入れて会話を楽しくできる
- 勉強に役立つチャンク(塊)での覚え方がわかる
「stick」の語源と基本の意味
「stick」の起源は古英語の sticca(小枝)にさかのぼります。元々は「細長い木の枝」を意味し、そこから「突き刺す」「くっつける」といった意味へ広がりました。さらに時代が進むにつれて「一緒にいる」「続ける」「目立つ」といった抽象的な表現にも使われるようになりました。まさに「棒」から多彩に意味が枝分かれしていった単語なんです。

中世ヨーロッパでは、役に立たない兵士を「stick」と呼んで揶揄することもあったそうです。いわば「棒立ち」状態。そこから“stuck”という「動けない」ニュアンスも広がったとか。言葉の進化って面白いですよね。
「stick」を使った基本フレーズ
ここではよく使うフレーズを紹介します。
- stick to ~ :「〜を守る」「〜にこだわる」
I’ll stick to water today.
(今日は水にしておくよ) - stick with ~ :「〜を続ける」「〜と一緒にいる」
Stick with me, and you’ll be fine.
(私についてきて、大丈夫だから) - stick out :「目立つ」「突き出る」
That sign really sticks out.
(あの看板、めっちゃ目立つね) - stick around :「近くにいる」「とどまる」
Let’s stick around until the café closes.
(カフェが閉まるまでいよう) - stick it to ~ :「〜に仕返しする」「きつく当たる」
He really stuck it to his rival in the debate.
(彼は討論でライバルにやり返した)

アメリカの人気ドラマでは「stick it to the man」というセリフがよく登場します。“the man”とは権力や上司のこと。つまり「上に逆らえ!」みたいなニュアンスで、ちょっと笑いを誘う表現です。
日常生活で使える例文集
カフェで
A: Should we stick to coffee, or try the new smoothies?
(コーヒーにする?それとも新しいスムージー試してみる?)
B: Let’s stick with coffee. Once you stick with it, there’s no turning back.
(やっぱりコーヒーで。ハマると戻れないよね)

英語圏では「coffee break」は“stick around and chat”(残っておしゃべり)する時間のこと。 だからコーヒー=雑談タイムという文化が根付いています。
旅行中
We stuck together during the trip to Boston, so we never got lost.
(ボストン旅行ではずっと一緒に行動したから迷わなかった)
友達との会話
A: I tried to stick to my diet, but the burger won.
(ダイエット頑張ったけど、バーガーの誘惑に負けた)
B: Classic! Burgers always stick out as the ultimate temptation.
(あるある!バーガーは永遠の誘惑だよ)
アメリカのファーストフードでは「stick to the basics」と言って、シンプルなハンバーガーとポテトのセットを注文する人も多いそうです。結局それが一番おいしい、というオチですね。
ユーモラスな「stick」表現
- Stick with coffee, it sticks better than glue.
(コーヒーは接着剤よりも頭にくっつくぞ) - He stuck out like a sore thumb at the karaoke bar.
(彼はカラオケでめっちゃ浮いてた)
ちょっとしたユーモアで会話がぐっと楽しくなります。

ブックバンドペンケースと「stick」
「stick」には「固定する・くっつく」という意味があります。ここで紹介したいのが ブックバンドペンケース。
ノートや本ににぴったりくっついてくれるから、勉強道具を一緒にまとめて持ち歩けます。
まさに stick with your study tools(勉強道具と一緒にいる)を体現するアイテムです。
例文:
I always stick my bookband pen case to my notebook, so I never lose my pens.
(私はいつもブックバンドペンケースをノートにつけてるから、ペンをなくさないんだ)
海外の学生は「ペンがなくなるのは試験前日」とよく冗談を言います。だからこそ、こういうペンケースが“life saver”(命の恩人)になるんです。
学習のコツ:チャンクで覚える「stick」フレーズ集
単語単体で覚えるよりも、フレーズごと覚える方が会話に出しやすいです。
- stick to the plan(計画を守る)
- stick with me(私についてきて)
- stick out like a sore thumb(やたら目立つ)
- stick around for a while(しばらく残る)
- get stuck in traffic(渋滞につかまる)
- stick together(団結する)

イギリスではサッカーファンが「stick together!」と声を合わせて叫ぶのが定番。団結感を高める魔法のフレーズです。
まとめ
「stick」は棒の意味から広がり、生活のあらゆるシーンで使える便利な単語になりました。覚えておくと会話の幅がぐっと広がります。今日学んだフレーズを明日の会話で試してみましょう。
最後に一言。
Stick with English, and it will stick with you.
(英語を続ければ、英語もあなたに寄り添ってくれる)













