英語で「心に響く」を伝えたいときにぴったりのフレーズ、“resonate with”
英語を勉強していて、「この表現、なんか心に響く!」と思ったことはありませんか?
そんな“心に響く”を英語で表すのにぴったりなのが “resonate with” という表現です。
私たちが感動したり、共感したりするときの「響く」という感情。その英語的感覚をこの記事で掘り下げていきましょう。
この記事で学べること
この記事を読めば、“resonate with” の意味や使い方、そしてどんな場面で自然に使えるのかが分かります。
- “resonate with” の正しい意味と使い方
- 由来からわかる英語的感覚
- カフェや旅行でのリアルな使用例
- “connect with”“relate to” との違い
- 使えるチャンク集と会話練習
由来から見る “resonate” のニュアンス
“resonate” はラテン語の resonare(再び鳴る)に由来します。
もともとは「音が壁などに反射して響く」ことを意味し、そこから「人の心に響く」「感情が共鳴する」という比喩的な意味へと広がりました。
英語では “echo” や “ring” と似た響きを持ち、どちらも「反響・余韻」を示します。つまり、“resonate with” は単に理解するだけでなく、感情レベルで「共鳴する」ことを表すのです。
★ “re-” は「再び」、「sonare」は「音を出す」。直訳すれば「再び音を鳴らす」=共鳴する、というわけです。
日常会話での使い方と例文
カフェでの会話例
A: I love this café’s playlist. It really resonates with my mood.
B: Yeah, mellow vibes and good coffee — perfect combo.
(A:このカフェのプレイリスト、今の気分にすごく響くんだよね)
(B:まったりした雰囲気とおいしいコーヒー、最高の組み合わせだね)
“resonate with my mood” は「今の気分にぴったり」「しっくりくる」という自然な言い方です。
旅行の場面で
Standing in front of the bamboo forest in Arashiyama, the calm rustling of leaves resonated with me.
嵐山の竹林の前に立ったとき、葉のざわめきが心に響いた。
具体的な情景を入れることで、感情の“共鳴”がリアルに伝わります。
ハンバーガーショップで
When the owner told me how the shop supports local farmers, it really resonated with me.
オーナーが地元農家を支援していると話してくれたとき、心から共感した。
★ “resonate with someone” は「人に響く」、“resonate with something” は「価値観・考え方・雰囲気に共鳴する」と覚えると自然に使えます。
ビジネスシーンでの “resonate with”
Our new campaign about sustainable packaging really resonated with young customers who care about the environment.
環境を意識する若い顧客に向けたサステナブル包装の新キャンペーンが、強く心に響いた。
単に「好評だった」ではなく、「理念や想いが伝わった」というニュアンスを出したいときに最適です。
★ “resonate with the audience” はプレゼン英語の定番フレーズ。
似た表現との違い
“resonate with” に似た表現はいくつかありますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。
- relate to:誰かの経験や気持ちを「理解できる」レベルの共感。
例:I can relate to your story about moving abroad.(海外移住の話、よくわかるよ) - connect with:人間的な「つながり」を築くニュアンス。感情よりも関係性に焦点。
例:I easily connect with people who love coffee.(コーヒー好きの人とはすぐ仲良くなれる) - touch:一瞬の感情に訴える「感動する」ニュアンス。
例:Her kindness touched me deeply.(彼女の優しさに心を打たれた) - move:強い感情的な動きを表す。心を揺さぶるイメージ。
例:The speech moved everyone to tears.(そのスピーチは皆を感動で涙させた)
これらの中で、“resonate with” は「持続的に共鳴し続ける」イメージが最も強く、表面的な感動ではなく長く残る共感を示す点が特徴です。
★ “resonate with” は「深く、静かに、長く響く」。それがこの表現の最大の魅力です。
例文を作ってみよう
あなた自身の経験で “resonate with” を使ってみましょう。
たとえば:
- 好きな映画や音楽
- 思い出の場所
- 誰かの言葉
例:
The message of that movie really resonated with me.
(あの映画のメッセージは本当に心に響いた)
When I heard my friend’s story about studying abroad, it resonated with my own dreams.
(友人の留学体験を聞いたとき、自分の夢と重なって心に響いた)
★ 音楽・場所・言葉の3パターンで、自分の体験に置き換えて練習してみましょう。
心に響く曲を聴くならこれ
英語で “resonate with” を使うなら、まず自分の感情が動く体験を持つことが大切。音楽はその代表格です。心に響くサウンドを楽しみたいときには、高音質でノイズを気にせず没頭できるイヤホンを選びましょう。
澄んだ音があなたの心に “resonate with” する瞬間を感じてください。
★ ノイズキャンセリングで外界の雑音を減らすと、歌詞が “resonate with you” しやすくなります。
Q & A
Q: 大阪万博で未来技術を見て心に響いた——この場面でも使える?
A: もちろん。
例:During my visit to the Osaka Expo, watching the AI-powered robots and next-gen eco technology really resonated with me.
(大阪万博でAIロボットや次世代エコ技術を見て、未来への希望が心に響いた)
Q: “resonate with” はフォーマルな表現ですか?
A: カジュアル/フォーマル両対応です。日常会話では「しっくりくる」、プレゼンでは「聴衆に響く」というトーンで使えます。
Q: 人以外にも使える?
A: はい。考え・雰囲気・文化・価値観など抽象名詞にも使えます。
例:The idea of slow living resonates with modern society.
Q: “inspire” との違いは?
A: “inspire” は「行動を引き起こす刺激」、 “resonate with” は「心に響き共感を呼ぶ」。ベクトルが違います。
★ “resonate with” は「相手の内側にすでにある価値観・感情に触れる」ときに強く働きます。
会話で使いこなすためのチャンク集
- resonate with me(私に響く)
- resonate with my values(自分の価値観に合う)
- resonate with the audience(聴衆に響く)
- deeply resonate with(深く響く)
- emotionally resonate(感情的に響く)
★ 「resonate with + 人/価値観/聴衆」のコロケーションで覚えると会話で即使えます。
まとめ
- “resonate with” は「共鳴する/心に響く」を表す英語表現。
- 語源は resonare(再び鳴る)。音の共鳴→感情の共鳴へ拡張。
- カフェ・旅行・ビジネスなど幅広く使える。
- “connect with”“relate to” と比べ、感情の深さを強調したいときに有効。
Keep using words that resonate with your heart, and your English will resonate with the world.













