MENU

記憶のメカニズムで解明!忘れない英語フレーズの覚え方

英語を学んでいると、「単語は覚えたのに会話で出てこない」「文法を意識しすぎて口が止まってしまう」という経験をしたことはありませんか?

私自身もそうでした。単語帳をめくって丸暗記しても、実際の会話では「えーっと…」と固まってしまう。

そこで役立つのが“チャンク”という考え方です。

チャンクとは「意味のあるひとまとまり」のこと。

今回は、なぜ私が記事ににチャンク集を入れるのか、その理由を“記憶のメカニズム”と絡めて解説していきます。

目次

英語学習でよくある落とし穴

英語学習者の多くが陥る落とし穴は、「単語単位」で覚えようとすることです。

もちろん単語の意味を知ることは大事ですが、実際の会話では「文の部品」として瞬時に組み立てる必要があります。

ここで脳の仕組みが関わってきます。

記憶のメカニズムをちょっと覗いてみる

人間の記憶は大きく分けて「短期記憶」と「長期記憶」があります。

さらに、会話の最中に働くのは「ワーキングメモリ(作業記憶)」と呼ばれる短期的な記憶装置。

ですがこのワーキングメモリ、容量がとても小さいのです。

数字でいうと、だいたい7±2個の情報しか同時に処理できないと言われています。

だから、単語を一つ一つ頭の中で並べ替えていたら、あっという間に容量オーバー。

文が出てこないのは当然のことなのです。

チャンク化とは?

そこで出番なのが「チャンク化」です。

チャンクとは、単語をバラバラに覚えるのではなく、「決まり文句」や「ひとかたまりのフレーズ」として覚える方法です。

例を挙げると:

  • “Can I get a …?”(〜をいただけますか?)
  • “I’m not sure if …”(〜かどうかよく分からない)

こういうフレーズを丸ごと「部品」としてストックしておくと、会話のときにすぐ口から出てきます。まるでレゴブロックを組み立てるような感覚です。

私の見解:英語はパズル

私自身の英語に対する見方は、「パズルを組み合わせていく」イメージです。

単語という小さなピースを、一つ一つバラバラで覚えても全体像は見えません。

けれど、チャンクという大きなピースを手に入れると、一気に形が見えてくる。

旅行中にカフェで注文するときも、

“Can I get a latte, please?”

とチャンクで覚えておけば、そのまま口に出すだけ。

単語を並べ替える余裕がないシーンでも、パズルのピースをパチッとはめる感覚でスムーズに会話できます。

チャンク学習のメリット

  1. 記憶の負荷を減らせる:ワーキングメモリを節約できる。
  2. 自然なスピードで話せる:頭で考える時間を短縮できる。
  3. 忘れにくい:意味と場面がリンクして記憶に残りやすい。
  4. 実践で使える:そのまま会話に流し込める。

エピソード記憶とチャンク

心理学的には「エピソード記憶」と呼ばれる仕組みも関わっています。

これは“場面と一緒に覚える記憶”のことです。

たとえば、旅行先で初めて聞いたフレーズは、シーンと一緒に思い出しやすい。

カフェで:

  • 店員: “For here or to go?”(店内ですか、それともお持ち帰りですか?)
  • 私: “For here.”(店内で)

こうやってシーンと結びつけると、そのフレーズは忘れにくくなります。

まさにチャンク学習と相性抜群です。

実践チャンク例

  • 旅行: “Do you have any recommendations?”(おすすめはありますか?)
  • ホテル: “I’d like to check in.”(チェックインをお願いします)
  • 日常会話: “That sounds good to me.”(いいね、それでいこう)

これらは一つの「完成ピース」として頭に置いておくと便利。

自分の英語パズルを組み立てるための強力な部品になります。

パズルを育てていこう

ある日、アメリカの友人と一緒にカフェに行ったとき。

私は自信満々に “Can I get a coffee?” と言ったのですが、隣の友人は “Could I have a grande vanilla latte with soy milk, extra hot, no foam?” と一息で注文。

私のパズルは2ピース、彼のパズルは1000ピース。(笑)

でもそのとき思いました。

最初は小さなピースからで十分。

徐々に組み合わせを増やせば、誰でも1000ピースのパズルに挑戦できるようになるのだと。

まとめ

英語は単語単位ではなく、チャンク=「ひとまとまり」で覚えることで、記憶の仕組みに沿った効率的な学習ができます。

そして英語はパズル。ピースをひとつずつ集めて、組み合わせていく。

そのプロセスこそが面白いし、確実に自分の力になります。

英語の学習を「パズル遊び」として楽しみながら、今日からあなたもチャンクを一つ、口に出してみませんか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次