この一言を聞いて、あなたはどんな意味を想像しますか?
考えなくても口から出てくる。説明を求められても迷わない。その言葉だけで、「この人は分かっている」と伝わってくる。
英語には、そんな状態を一言で表す表現があります。
この記事では、「知っている」を一段レベルアップさせる英語表現 know it cold を、日常会話から仕事シーンまで使える形で解説します。
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know it cold の核心的な意味
know it cold は、「完全に把握している」「暗記レベルで知っている」「迷いなく説明できる」という意味の表現です。
ポイントは、ただ知識として知っているのではなく、考えずに使える・説明できるレベルまで身についているという点です。
整理すると、次のような状態を指します。
・即答できる:考え込む隙(迷い)がない
・再現性が高い:何度聞かれても同じ正確さで説明できる
・経験の裏付け:繰り返し使った、または徹底的に準備した証拠
例えば、
・何度も行っている店のメニュー
・よく知っている街の道
・準備し尽くしたプレゼン資料
こうしたものに対して使われます。
単なる I know it. よりも、経験や準備の厚みが感じられるのが特徴です。
英語では「どれだけ理解しているか」を示すことで、自信や信頼感を表すことがよくあります。know it coldは、「分かってます」と言わずにそれを伝えられる、ちょっと大人な言い回しです。
なぜ “cold” が使われているのか
まず大前提として、英語の cold は「冷たい」だけの単語ではありません。会話では、温度というより 態度・頭の状態 を表す比喩としてよく使われます。
1) 「冷静でブレない」=感情を挟まない正確さ
hot が「熱くなる(=感情が先に立つ)」イメージだとすると、cold はその逆。
落ち着いていて、余計な感情に左右されず、正確に出せる感じです。
だから know it cold は「知ってるよ」というより、
「迷いなく、同じ精度で、いつでも出せる」ニュアンスが立ち上がります。
2) cold facts の “cold” と同じ発想
英語には cold facts(動かしようのない事実)という言い方があります。
ここでの cold は「冷たい事実」というより、
言い逃れできない確定情報のイメージ。
know it cold も同じで、「うろ覚え」ではなく、確定した知識として体に入っている感じです。
3) きっかけは「暗記・実演」系の世界が強い(スピーチ/演劇/プレゼン)
なぜこう使われるようになったのか、よく挙げられる背景がここです。
辞書では cold を副詞として「完全に/徹底的に(He learned his speech cold)」のように用例を出すことがあります。
つまり、もともと cold には「丸暗記していて、いつでも再現できる」方向の使われ方があった。
そこから
- スピーチを暗記する
- 役の台詞を入れる
- プレゼンを叩き込む
みたいな文脈で “know it cold(台本レベルで完璧)” が育った、と考えると腑に落ちます。
そして、この流れと相性がいいのが have it down cold(完璧に身につけている)という定番表現。
「暗記している」よりも、実戦で崩れない感じが出るのが、cold の強みです。
英語では temperature(温度)が、理解度や感情の比喩としてよく使われます。cold が入ると、「冷静に・確実に・再現できる」というニュアンスが一気に立ち上がります。
know it cold の語源と歴史
ここまで見てきた 「なぜ cold が使われるのか」 という感覚は、実はそのまま、この表現の成り立ちと重なっています。
「意味の比喩」から「表現」として定着するまで
know it cold 自体は、20世紀初頭にはすでに使われていたとされる口語表現です。ただし、最初から一つの完成したイディオムとして生まれたわけではありません。
前の章で触れたように、英語では cold が
- 冷静で感情に左右されない
- 確定していてブレない
- いつでも同じ精度で再現できる
といった意味合いを持つ比喩として、すでに広く使われていました。
「暗記・実演」の世界が後押しした表現
特に影響が大きかったと考えられるのが、スピーチ・演劇・プレゼンといった分野です。
- learn one’s lines cold(台詞を完全に叩き込む)
- have a speech down cold(スピーチを完璧に覚えている)
こうした言い回しが先に存在し、その流れの中で
「知識や内容を完全に把握している状態」= know it cold
という形が自然に定着していったと考えると、意味の流れがとても分かりやすくなります。
なぜ今も使われ続けているのか
know it cold が今も生きた表現であり続けている理由は、
単なる「暗記」ではなく、
実戦で崩れない理解・準備・経験まで含めて伝えられる点にあります。
だからこそ、この表現は
- フォーマルすぎず
- かといって砕けすぎることもなく
日常会話からビジネスまで、場面を選ばず使われ続けているのです。
文章よりも、実際の会話で耳にすることが多い表現です。前の章で見た cold の感覚を思い出しながら使うと、より自然に口から出てくるようになります。

【場面別】そのまま使える!know it cold の鉄板フレーズ
know it cold は、日常会話・旅行・勉強・仕事など、さまざまな場面で使われます。共通するのは、「この人、慣れているな」「任せて大丈夫そうだな」という印象を与える点です。
こちらでは、日常の使用場面を紹介します。
I know the menu cold. I’ll have the usual.
メニューは完璧に把握してるよ。いつものにする。
Don’t worry. I know this place cold.
大丈夫。この店のことはよく分かってるから。
旅行や道案内の場面では、「頼られる側」の表現になります。
I’ve been here many times. I know this area cold.
何度も来てるから、この辺りは全部分かってるよ。
You don’t need a map. He knows the city cold.
地図はいらないよ。彼、この街を熟知してるから。
勉強や仕事のシーンでは、「準備ができている」「不安がない」状態を表します。
I know the material cold, so I’m not nervous about the test.
内容は完璧に頭に入ってるから、テストは緊張してない。
She knows the numbers cold and can explain them anytime.
彼女は数字を完全に把握していて、いつでも説明できる。
You should know this presentation cold before the meeting.
会議前に、このプレゼン内容は完璧に頭に入れておいた方がいい。
一見すると強気に聞こえますが、実際は「ちゃんと準備してきた人」ほど自然に使う表現です。根拠のない自信に聞こえにくいのも、この言い回しのいいところです。
I know it との違いは?
言葉は似ていますが、伝わる印象にははっきりとした違いがあります。
| 表現 | 伝わる理解度 | ニュアンス | 聞き手の印象 |
|---|---|---|---|
| I know it | 表面的 | 事実として知っている | ふーん、知っているんだな |
| I know it cold | 非常に深い | 迷いなく把握している | 任せても大丈夫そう |
I know it は事実確認としてとても便利ですが、理解の深さまでは伝えません。
一方、know it cold は、準備が万全で、質問されても困らず、経験に裏打ちされている状態を含みます。
例えば、
I know the presentation だと「一応見た」程度にも聞こえますが、
I know the presentation cold だと「完全に仕上がっている」印象になります。
仕事の場面では、あえて少しだけ強めに言い切った方が、「この人に任せて大丈夫そうだ」という安心感につながることもあります。

チャンクで覚える know it cold
単語単体ではなく、そのまま使える形(チャンク)で覚えるのがおすすめです。
・I know it cold
・I know this place cold
・She knows the process cold
・You should know this cold
どれも入れ替えが簡単で、日常にも仕事にも応用できます。
ポイントは、it の部分を名詞に置き換えるだけで応用できることです。menu / area / numbers / presentation など、自分の得意分野を入れると一気に使いやすくなりますよ。
「知っている」のレベル分けガイド
ここで一度、「知っている」という表現をレベル別に整理しておきましょう。英語では理解の深さによって、自然に使い分けられています。
| 表現 | 理解のレベル | 使えるシーンの例 |
|---|---|---|
| I know of it | 名前を聞いたことがある程度 | 噂話、一度だけニュースで見た |
| I know it | 事実として知っている | 質問への回答、情報の確認 |
| I know it cold | 完全に把握し、再現できる | 十八番の料理、担当業務、通い詰めた店 |
この中で know it cold は、最上位の表現です。「知識がある」だけでなく、「任せても大丈夫」「説明も実演もできる」という安心感まで一緒に伝えられます。
あなたの know it cold は何ですか?
ここまで読んでみて、あなた自身が know it cold と言えそうなものは何でしょうか。
よく通っている店、何度も繰り返してきた仕事、説明なら任せてほしい得意分野。
英語に限らず、「これは迷わずできる」と思えるものを一つ思い浮かべてみてください。
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まとめ
know it cold は、「完全に把握している」という状態を、余計な説明なしで伝えられる表現です。ただ知っているのではなく、準備や経験に裏打ちされた理解があることを自然に示せます。
日常会話でも仕事の場面でも、「慣れている」「任せても大丈夫そうだ」という印象を与えられるのが、この表現の強みです。チャンクとして覚えておけば、使いたい場面ですっと口から出てきます。
I know it cold — and that confidence comes from practice.
自信は、準備と経験から生まれます。次に「知っている」と言いたくなったら、ぜひ cold を添えてみてください。
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