SNSを開くたびに流れてくる“嘘みたいな会話”。
「え、それ本気?」と思ったら、実は “lying challenge”。
今、世界中で再生されているのは、バレバレの嘘をあえて真顔で言い切るという不思議な遊びです。
なぜこんな単純な企画がバズるのか?その裏には英語文化・コメディ技法・心理学がしっかり絡んでいます。この記事を読めば、このトレンドの正体がすべてわかります。
この記事を読むとわかること
- “lying challenge” の正しい意味
- SNSでどんな動画が投稿されているのか
- なぜ拡散しているのか(心理学的なバズの理由)
- 日本と海外の「嘘」に対する文化の違い
“lying challenge” ってどんな意味?
“lying challenge” は、ただ「嘘をつく」だけではありません。
「誰が見てもウソだと分かる話を、あえて真顔で言い切って、相手のリアクションを楽しむSNS企画」 です。
ポイントは「嘘を信じさせる」ことではなく、「嘘を言い切る瞬間のシュールさ」と「相手のツッコミ」が主役であること。
具体的なルールと形式
- わざと非現実的な設定を語る(超有名人に会った/突然大成功した/ありえない体験をした など)
- 表情は真顔をキープ(“真剣に嘘つく”ギャップが笑いになる)
- 相手のツッコミを狙う(“絶対ウソだろ!”が鉄板)
- その一部始終を短尺動画にして投稿する
会話例:
A: I just bought a private jet this morning. (今日プライベートジェット買ったよ。)
B: Lying challenge? You don’t even have a driver’s license. (ライイングチャレンジ?そもそも免許すらないじゃん。)
英語での定義
lying challenge: A short-form social media trend where people deliver obviously false or exaggerated statements with a straight face to capture humorous reactions. (あきらかに嘘や誇張とわかる発言を真顔で行い、相手の面白いリアクションを引き出すSNSのトレンド)
どんなことをしているの?:動画の典型パターン
SNSの動画では、以下のような流れが「お決まり(定番)」になっています。
- 明らかに事実と違うことをサラッと言う
- 相手が「いやウソでしょ?」とツッコむ
- 周りが爆笑する、またはツッコミ合戦になる
パターン例:
A: I met Beyoncé at the burger shop yesterday. (昨日ハンバーガー屋でビヨンセに会ったんだよ。)
B: You’re lying! No way. (絶対ウソでしょ!ありえないって。)
なぜトレンドに?:拡散理由を心理学で分析
一見ふざけた遊びに見えますが、実は人間の心理が強く働く構造を持っています。ここでは心理学とターゲット層の観点から「なぜバズるのか」を深掘りします。
予測可能性とギャップが「笑い」を生む
人は“オチが分かっているジョーク”に安心して笑いやすい傾向があります。 「明らかに嘘だとわかっている」けれど、本人は「真顔で言い切る」。この 予測と現実のギャップ(Incongruity Theory) が、笑いの基本構造を作ります。
人のリアクションを見るのが好き(社会的好奇心)
心理学では、他人の反応を見る行為を “social curiosity(社会的好奇心)” と呼びます。「驚く」「ツッコむ」「困惑する」といったリアルな反応は、脳の報酬系を刺激し、動画視聴をやめられなくなる理由になります。
ストレス軽減の作用
軽い嘘や冗談は、心理学的には“瞬間的なストレス発散”の役目を果たします。視聴者にとっても投稿者にとっても、軽い逃避・気晴らし(Escapism)になっているため、拡散しやすいのです。
同時にバズる “Who’s lying?”
最近では “Who’s lying?”(誰がウソついてる?) という形式の動画も急増しています。
- 3〜5人が順番に“自分の話が本当である”と主張
- 1人だけが明らかに不自然な嘘をついている
- コメント欄で「2番が怪しい」など推理合戦になる
言葉の由来と背景:英語圏の「嘘」とコメディ文化
“lying challenge” はSNS発の言葉ですが、背景には古くから英語圏に存在するコメディ文化が深く関わっています。
英語圏のコメディ技法「Deadpan」
このチャレンジで重要な「真顔で嘘をつく」という行為。これはコメディの世界では Deadpan(デッドパン/無表情ボケ) と呼ばれる古典的な手法です。 Charlie Chaplin や Mr. Bean なども多用しており、「真顔 × ありえない発言」という組み合わせは、国境を超えて面白いとされています。
日本と海外の「文化的な受け取り方」の違い
ここが面白いポイントですが、日本と海外ではこのトレンドの受け取り方が少し異なります。
| 特徴 | 日本(Japan) | 英語圏(English-speaking countries) |
| 嘘の捉え方 | 人間関係に慎重。場を乱す嘘は避けがち。 | White lie(悪意のない嘘) はジョークとして定着。 |
| 笑いの構造 | ツッコミ文化。ボケに対して訂正を入れるのが基本。 | Sarcasm(皮肉)と誇張。個人の表現として受容されやすい。 |
| 相性 | ツッコミ待ちのノリは理解されやすいが、炎上リスクには敏感。 | Deadpan × Exaggeration の文化が下地にあり爆発的に広まる。 |
日常会話での使い方と例文
このトレンドは、実際の英会話でも「ジョーク」として使えます。シリアスな場面は避け、親しい友人との会話で使ってみましょう。
カフェで
A: I finished all my English homework already. (英語の宿題もう全部終わったよ。)
B: Stop lying. You were studying it five minutes ago. (ウソ言うなって。5分前にやってたでしょ。)
ハンバーガーショップで
A: I only ate one burger. (バーガー1個しか食べてないよ。)
B: Lying challenge again? The staff saw you get three. (またライイングチャレンジ?店員さんが3個買ったって言ってたよ。)
旅行先で
A: I can speak five languages. (私、5ヶ国語話せるよ。)
B: This must be a lying challenge. (絶対ライイングチャレンジでしょ。)
そのまま使える英語チャンク集
SNSのコメント欄や、友達へのツッコミに使える短いフレーズ(チャンク)です。
- You’re lying.(ウソ言ってるでしょ。)
- No way that’s true.(それ本当なわけない。)
- Is this a lying challenge?(これライイングチャレンジ?)
- Come on, be honest.(ちょっと、正直に言って。)
- That’s impossible.(ありえないよ。)
参加する際の注意点とリスク
“lying challenge” は基本的に“無害な嘘”を前提とした遊びですが、以下の点には注意が必要です。
- 嘘の内容によっては人間関係に悪影響 相手のコンプレックスに触れる嘘や、病気・事故など深刻な内容はNGです。あくまで「笑える嘘」に留めましょう。
- 誤解を生む可能性 SNSでは切り抜き動画が拡散されがちです。「嘘の部分」だけが一人歩きして、本気だと誤解されないよう注意が必要です。
- 第三者を巻き込まない 店員さんや通行人を無断で巻き込むのはマナー違反です。トラブルの原因になります。
Q&A
Q1. 本当に嘘をついていいの? A1. あくまで「明らかに嘘と分かる嘘」を前提にしているため、相手を騙すことが目的ではありません。相手を楽しませるためのパフォーマンスです。
Q2. 海外ではどう見られている? A2. いたずら(Prank)文化の一部として受け入れられていますが、「やりすぎはNG」という共通認識は万国共通です。
まとめ:記事の振り返り
- “lying challenge” は「バレバレの嘘+リアクション」を楽しむSNS企画。
- 心理学的には「予測のギャップ」と「社会的好奇心」がバズの要因。
- 背景には英語圏の Deadpan(真顔ボケ) や White lie(白い嘘) 文化がある。
- 日本でも「ツッコミ待ち」として楽しめるが、マナーを守ることが大切。
ぜひ海外のTikTokやInstagramのリールで #lyingchallenge を検索してみてください。
生の英語のリアクションや、ネイティブの「とっさのツッコミ」を学ぶ絶好の教材になりますよ!
“A little humor can make any truth easier to share.”













